「正規表現は便利だけど、覚えるのが大変…」「試したいけど、うまく動かせない…」
そんな悩みを抱えていませんか?
実は、自分専用の正規表現チェッカーツールを作れば、学習効率がぐっと上がり、試行錯誤もスムーズになります。
しかも、HTMLとJavaScriptの基礎知識だけで、誰でも簡単に作れるんです。
この記事では、初心者の方でもすぐに試せるよう、サンプルコード付きで正規表現チェッカーの作り方を丁寧に解説します。
さらに、今後のスキルアップに役立つおすすめ学習リソースも紹介しますので、ツール開発をきっかけに、ぜひ正規表現マスターへの一歩を踏み出してみましょう!
なぜ正規表現チェッカーの作成がおすすめなのか
「正規表現は難しい」と感じている方は多いですが、実は自分でツールを作りながら試すことが一番の近道です。ツールを作ることで、正規表現の知識とともに、HTMLやJavaScriptの基本スキルも自然と身につきます。
実用性が高く、学習ツールとしても最適
正規表現チェッカーは、ちょっとした文字列の確認やデータ抽出など、普段の作業にもすぐに使える実用的なツールです。自作すれば、自分にとって最も使いやすい形にカスタマイズでき、学習しながら実際の仕事にも役立てることができます。
HTMLとJavaScriptの基礎だけで作れる
難しい開発環境や特別なツールは必要ありません。普段使っているブラウザと、簡単なテキストエディタがあればOK。
HTMLで画面を作り、JavaScriptで正規表現のチェック機能を追加するだけで、立派なツールが完成します。
正規表現の理解が深まる
ツールを作る過程で、自分で正規表現を試したりエラーを確認できるため、座学よりもはるかに効率的に理解が深まります。
リアルタイムで結果が確認できるツールを自分で作ることで、「こう書いたらこう動く」という感覚が身についていきます。
ポイント
- 実際に手を動かして学ぶことで、知識が定着しやすくなります。
- ツールを改良する過程で応用力も自然にアップします。
実際に作ってみよう|サンプルコード紹介
「難しそう…」と思うかもしれませんが、実はとてもシンプルです。これから紹介するコードを使えば、正規表現チェッカーをすぐに動かすことができます。
【ステップ0】HTMLファイルを作って動かしてみよう
まずは、開発環境を用意せずにすぐ試せる方法をご紹介します。
- メモ帳やVisual Studio Codeなど、テキストエディタを開きます。
- 以下のサンプルコードをコピーして貼り付けます。
- ファイル名を 「regex-checker.html」 として保存します(拡張子は必ず
.htmlにしてください)。 - 保存したファイルをダブルクリックすると、Webブラウザでツールが動作します。
サンプルコードと詳細解説
HTML全体の構造
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<!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>正規表現チェッカー</title> <style> textarea, input { width: 100%; margin: 8px 0; font-size: 16px; } .highlight { background-color: yellow; font-weight: bold; } </style> </head> <body> <h1>正規表現チェッカー</h1> <label>正規表現パターン:</label> <input type="text" id="regexPattern" placeholder="例:\\d+" oninput="checkRegex()"> <label>対象テキスト:</label> <textarea id="targetText" rows="8" placeholder="ここにチェックしたいテキストを入力" oninput="checkRegex()"></textarea> <p>マッチ数:<span id="matchCount">0</span></p> <div id="resultArea"></div> <script> function checkRegex() { const pattern = document.getElementById('regexPattern').value; const text = document.getElementById('targetText').value; try { const regex = new RegExp(pattern, 'g'); const matches = text.match(regex); document.getElementById('matchCount').innerText = matches ? matches.length : 0; // ハイライト表示 const highlighted = text.replace(regex, (match) => `<span class="highlight">${match}</span>`); document.getElementById('resultArea').innerHTML = highlighted; } catch (e) { document.getElementById('matchCount').innerText = 0; document.getElementById('resultArea').innerText = '正規表現の構文エラーです。'; } } </script> </body> </html> |
このコードで実現していること:
- 正規表現の入力に応じてリアルタイムに結果を表示
- 一致した部分は黄色でハイライト表示
- 構文エラーがある場合はわかりやすくエラー表示
CSSでデザインを整える
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<style> textarea, input { width: 100%; margin: 8px 0; font-size: 16px; } .highlight { background-color: yellow; font-weight: bold; } </style> |
ポイント解説
textarea, input:テキストエリアと入力欄は横幅いっぱいに広げて、見やすくしています。.highlight:正規表現にマッチした文字列を黄色でハイライト表示するためのスタイルです。
HTMLの画面表示部分
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<h1>正規表現チェッカー</h1> <label>正規表現パターン:</label> <input type="text" id="regexPattern" placeholder="例:\\d+" oninput="checkRegex()"> <label>対象テキスト:</label> <textarea id="targetText" rows="8" placeholder="ここにチェックしたいテキストを入力" oninput="checkRegex()"></textarea> <p>マッチ数:<span id="matchCount">0</span></p> <div id="resultArea"></div> |
ポイント解説
<input>:正規表現のパターンを入力する欄です。oninput="checkRegex()"で、入力するたびに結果が更新されます。<textarea>:調べたいテキストを入力するエリアです。<p>と<span>:マッチした文字列の数を表示します。<div id="resultArea">:マッチした部分をハイライト表示するエリアです。
JavaScriptでツールの動きを実装
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<script> function checkRegex() { const pattern = document.getElementById('regexPattern').value; const text = document.getElementById('targetText').value; try { const regex = new RegExp(pattern, 'g'); const matches = text.match(regex); document.getElementById('matchCount').innerText = matches ? matches.length : 0; const highlighted = text.replace(regex, (match) => `<span class="highlight">${match}</span>`); document.getElementById('resultArea').innerHTML = highlighted; } catch (e) { document.getElementById('matchCount').innerText = 0; document.getElementById('resultArea').innerText = '正規表現の構文エラーです。'; } } </script> |
ポイント解説
checkRegex():ツールのメイン処理を行う関数です。pattern:正規表現の入力欄から値を取得します。text:対象テキスト欄から値を取得します。RegExp(pattern, 'g'):入力された正規表現をもとに正規表現オブジェクトを作成します。'g'はグローバル検索(すべてのマッチを探す)オプションです。
.match(regex):正規表現にマッチする部分を探します。.replace(regex, ...):マッチした部分をハイライト表示するHTMLに変換しています。try-catch:正規表現が間違っている場合はエラーメッセージを表示します。
このコードだけで「正規表現の確認」「結果のハイライト表示」「エラーチェック」の3つが実現できます。
ツールを動かしながら試行錯誤することで、正規表現の理解がグッと深まります。
さらに学びたい方におすすめの学習リソース
今回のツール開発を通して、HTMLやJavaScriptの基礎、正規表現の仕組みに触れることができたと思います。
「もっと複雑なツールを作りたい」「正規表現をさらに深く学びたい」という方のために、ステップアップに役立つ学習リソースをご紹介します。
【おすすめ書籍】
確かな力が身につくJavaScript「超」入門
JavaScriptの基礎から実用的なコードの書き方まで、丁寧に解説された初心者向けの定番書です。
今回のようなツール作りのほか、簡単なWebアプリケーションの開発にも挑戦できるようになります。
こんな人におすすめ
- JavaScriptの基本からしっかり学びたい方
- ツール作りを通じてプログラミング力を高めたい方
正規表現辞典 改訂新版
豊富な正規表現のパターンとその使用例がコンパクトにまとまった、まさに「困ったときにすぐ使える」実用的な一冊です。
今回作成したチェッカーツールと併用すれば、すぐに試して学べるので学習効果も抜群です。
こんな人におすすめ
- 実務ですぐに使える正規表現パターンを知りたい方
- 手元に1冊、すぐに調べられるリファレンスを置きたい方
ポイント
書籍で基礎を固め、オンライン講座で実践的なスキルを身につけると、スムーズに次のステップに進めます!
まとめ
正規表現チェッカーは、ただ便利なツールというだけでなく、プログラミング学習の大きな一歩となる実践的な題材です。
HTMLとJavaScriptの基礎を使ってツールを作ることで、手を動かしながらスキルが身につき、正規表現への理解も自然と深まります。
さらに、自分で作ったツールは、今後の学習や実務の中でも長く活用できます。
今回紹介した学習リソースを活用すれば、より高度なツール開発にもチャレンジできるはずです。
まずは、今回作成した正規表現チェッカーを自由にカスタマイズして、自分だけの便利ツールに育ててみましょう!
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