無料で使えるカレンダー作成Webツールの作り方を紹介する記事のアイキャッチイメージ。複数日イベント対応・色分け管理・PNG書き出しなど、便利な機能をHTML&JavaScriptで作成。

開発ガイド

【コピペで完成】カレンダー作成Webツールの作り方|複数日イベント対応&色分け管理【HTML&JavaScript】

「自分で使えるカレンダーを作ってみたいけれど、難しそう…」と感じたことはありませんか?
実は、HTMLとJavaScriptだけで、複数日にわたるイベントや色分け対応までできる本格的なカレンダーWebツールを作ることができます。しかも、コードをそのままコピペすれば、誰でもすぐに動かせるんです。

この記事では、「複数日イベント対応・色分け管理・PNG保存可」 のカレンダー作成Webツールを例に、完成コードから実装の仕組みまで丁寧に解説します。

プログラミング初心者でも「まずは動かしてみる」ことから始められる内容になっているので安心です。
ぜひこの記事を参考に、あなただけのオリジナルカレンダーツールを作ってみてください。

【実際のカレンダー作成ツールの動作を試してみたい方はこちらからどうぞ】▼

このチュートリアルで作るカレンダーツールの特徴

今回作成するカレンダーツールは、ただの日付表示だけではなく、実際に「イベントの管理」に役立つように作られています。
市販アプリほど複雑ではありませんが、Webブラウザ上でシンプルに動く実用的な仕組みを学ぶことができます。

主な特徴

  • ブラウザで完結
    インストールやログインは不要。HTMLファイルを開くだけで動作します。
  • 複数日イベントに対応
    1日だけの予定ではなく、数日間続くイベントも横長の帯として表示できます。
    旅行や連休の予定管理に便利です。
  • 色分け管理が可能
    イベントごとに色を変えられるので、仕事・プライベート・学習などカテゴリごとに視覚的に整理できます。
  • ローカル保存と削除が選べる
    入れた予定はブラウザに保存できるため、次回アクセス時にも残ります。もちろん、不要な場合は削除も可能です。
  • PNG画像として書き出せる
    作成したカレンダーをそのままPNG画像に変換してダウンロードできます。
    友人やチームとの共有にも便利です。

このツールは“ただ表示するカレンダー”ではなく、“実際にイベントを管理できるカレンダー”です。
複数日イベントや色分け機能まで備わっているので、作ってみるだけでも大きな学びになりますよ。

ほーく
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完成コード全文|コピペで動かしてみよう

下記をそのまま1ファイル(例:calendar.html)として保存し、ダブルクリックでブラウザで開けば動きます。
インストール不要・サーバー不要の単一HTMLです。

手順(超かんたん)

  1. 下のコードをコピー → テキストエディタに貼り付け
  2. calendar.html という名前で保存(UTF-8)
  3. 保存したファイルをブラウザ(Chrome/Edge等)で開く

まずは“動くもの”を体験しよう。次の章で、HTML・CSS・JavaScriptのポイントをやさしく解説していくよ!

ほーく
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コード解説(HTML・CSSの要点)

「まずは動かす → 仕組みを理解」の順で学ぶと吸収が早いです。ここでは完成コードの“カギ”になる部分だけを、初心者にもわかりやすく要点解説します。

HTML:骨組みと役割の整理

  • ヘッダー(.header)
    年月の見出し(#title)と、月移動ボタン(#prevBtn / #nextBtn)、右側のツール群(PNG書き出し・保存・削除・今日へ)の配置。
  • カレンダー本体(.calendar)
    • 曜日行(.weekdays)… 日曜は赤、土曜は青にする土台。
    • 週の集合(#weeks)… JavaScriptで週を順に生成して差し込みます。
  • 日付セル(.cell)
    1日ごとの箱。クリックすると「イベント追加」モーダルを開きます。
  • モーダル(#modal)
    イベントの「タイトル/開始日/終了日/色(5色のボタン)/メモ」を入力し、「登録」「削除」「キャンセル」を操作。

役割がわかるIDやクラス名(weeks, cell, saveEventBtn など)を付けると、後の保守や拡張が楽になります。

ほーく
ほーく

CSS:見やすさと“重なり対策”

  • 配色とベース
    :root に色やセル高(--cell-base)を定義し、全体のトーンを統一。
  • 土日表示
    .weekdays .sun.weekdays .sat で色を切り替え。セル側も .cell.sun / .cell.sat で日付色を強調。
  • イベント帯のレイヤ(.tracks)
    各週に1枚「帯用のレイヤ」を重ね、そこに絶対配置でイベント帯(.bar)を並べます。
  • 週の高さ“自動拡張”
    イベント帯の段(レーン)数に応じて、週のセルに min-height を追加で上乗せ。帯が増えるほどセルがじわっと高くなるので、潰れません。

見やすさ(色・余白・高さ調整)は、使いやすさと直結します。CSSは“読みやすいカレンダー”の大黒柱です。

ほーく
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コード解説(JavaScript全体の解説)

データの準備と保存(LocalStorage)

  • イベント配列EVENTS = [] に予定を入れて管理します。
  • 起動時の復元

ブラウザに保存済みなら読み戻し。なければ空配列。

  • 明示保存/削除

自動保存ではなく、ボタンで明示的に保存。混乱を避けるため。

日付の計算と描画(render() が心臓部)

  • 年月の見出し
  • 月の範囲と“表示範囲”の決定

カレンダーは日曜〜土曜で端が揃う長方形にしたいので、前後の月も淡色で埋めます。

  • 日付を週ごとに敷き詰める

7日ずつ切り出し → .week(1週間)を積み上げます。

  • セル生成(クリックで追加)

当月外は淡色(out)、日曜赤(sun)、土曜青(sat)。
クリックで その日を初期値に してモーダルを開きます。

イベントの描画(“帯”を週レイヤに敷く)

  • 表示中の週にかかるイベントだけ抽出

週の開始〜終了に少しでも重なるイベントを拾います。

  • 列(1〜7)にマッピング & レーン(lane)で重なり回避

かぶるイベントは上下に段積みして見やすく。

  • 週の高さを自動拡張

帯が増えるほどセルが高くなり、潰れません。

  • 帯DOMを配置(%+pxでピタッとフィット)

左右はパーセント、縦位置はpxで段ごとに。

イベントの追加・編集・削除(モーダル)

  • 開く

PNG書き出し(html2canvas)

  • ボタン類だけ一時非表示 → 年月は残す

白背景2倍スケールでくっきり出力。年月はPNGに含まれます。

  • ダウンロード

色選択(5色をワンタップ)

保存時に colorSelected をイベントへ保持 → 描画時に.bar cNで反映。

応用テクニック|カレンダーをもっと便利にするカスタマイズ例

ここからは、完成版コードをベースに 「こんな機能を足したらもっと便利!」 というアイデアをご紹介します。初心者の方はそのままでも十分使えますが、少し改造すると自分だけのオリジナルカレンダーになります。

繰り返し予定(定期イベント)

毎週・毎月繰り返すイベント(例:毎週月曜の会議、毎月1日の支払日)を登録できると便利です。
実装のヒント:

  • イベントに repeat: 'weekly'repeat: 'monthly' などの属性を追加
  • render() の中で、該当する日付をループして複製表示

祝日や記念日の自動表示

日本の祝日やユーザーが決めた記念日を自動で表示することも可能です。
実装のヒント:

  • 祝日データをJSONで用意
  • render() 実行時に、日付と突き合わせてセルにクラスを付与
  • 例えば「元日」を赤文字で固定表示

週始まりを変更(日曜始まり/月曜始まり)

日本のカレンダーは日曜始まりが一般的ですが、海外では月曜始まりが標準です。
実装のヒント:

  • first.getDay() の計算ロジックを切り替える
  • トグルボタンで「日曜始まり/月曜始まり」をユーザーが選択できるようにする

まずは基本機能に慣れてから、一つずつカスタマイズを試してみましょう。ほんの少しの改造でも“自分仕様”になると、愛着がわいて長く使えるツールになりますよ。

ほーく
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おすすめの学習リソース|HTMLやJavaScriptをさらに学びたい方へ

カレンダーツールを作る過程で「もっとJavaScriptを理解したい」「自分で応用できるようになりたい」と思った方へ、初心者にもわかりやすいおすすめリソースをご紹介します。これらを学ぶことで、今回のようなカレンダーに加えて、より複雑なWebアプリにも挑戦できるようになります。

おすすめの書籍

『確かな力が身につくJavaScript超入門』(SBクリエイティブ)

  • JavaScriptを基礎から丁寧に学べる入門書。
  • 実践的なサンプルも豊富で、今回のツールのような小さなアプリを自分で作れるようになります。
  • 初学者にぴったりの1冊です。

『スラスラわかるHTML&CSSのきほん』(SBクリエイティブ)

  • Web制作初心者に最適な入門書。HTMLとCSSの仕組みをやさしく解説。
  • これからWebページを作ってみたい方にぴったり。
  • レイアウトの基本やスタイルの調整方法など、実践的に学べます。
SBクリエイティブ/狩野祐東

オンライン講座編

Udemy|世界最大級のオンライン学習プラットフォーム

世界中で利用されるオンライン学習サイト。
HTML、CSS、JavaScriptの入門から応用まで、高評価の講座が数百種類揃っています。
初心者でも動画を見ながら手を動かせるので、挫折しにくいのが魅力です。

本や講座で“基礎→応用”の流れをしっかり押さえると、自分でアレンジできる力がつきます。今回のカレンダーを題材に、学んだことを実際に手を動かして試してみるのが一番の近道ですよ。

ほーく
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まとめ|カレンダーツール作りから学べること

今回の記事では、「複数日イベントに対応したカレンダーWebツール」を、HTML・CSS・JavaScriptを組み合わせて実装する方法をご紹介しました。

学びのポイント

  • 日付の計算イベントの配置ロジックを理解することで、Webアプリの裏側の仕組みを実感できたはずです。
  • UI(ユーザーインターフェース)の工夫や、保存・削除などの操作性をどうデザインするかは、今後どんなWebアプリを作るにも役立ちます。
  • 完成したツールはそのまま実用できますが、コードを少しずつ改良して「自分仕様」にするのも大きな学びにつながります。

この記事を参考に、まずはシンプルなツール作りから始めてみましょう。
自分で作ったものが形になる体験は、必ず次のアイデアや学びにつながります。
ぜひ今回のカレンダーツールを、あなたのWebアプリ開発の第一歩として活用してみてください。

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